基本技術から設計・運用管理の実践まで 基礎からの新しいストレージ入門
坂下 幸徳
- 定価
- 2,200円(本体価格 2,000円)
- 発売日
- 2023年8月25日
- 判型/ページ数
- B5判変形/192
- ISBN
- 9784802614139
仮想化技術とクラウドサービス、コンテナ技術とKubernetesの登場により、ストレージには、従来のブロックストレージやファイルストレージやオブジェクトストレージに、ベアメタルサーバ/VM、コンテナ/Kubernetesなど、新たな選択肢が加わりました。
これにより、ストレージの調達や運用が格段に容易になり、またサービスとして利用できるようにもなっています。
本書では、ヤフー株式会社/ ゼットラボ株式会社にてKubernetesを中心とした運用管理・クラウド技術の研究開発に従事する坂下氏が、ストレージの基礎知識と、各種ストレージの使い分け、コンテナ/Kubernetesを使った、最新のストレージの運用管理ノウハウを解説します。
<はじめに>より
パーソナルコンピュータ(PC)・スマートフォン・タブレット・センサーなど様々なコンピュータで、データは日々生み出されています。生み出されたデータは、そのまま利用するだけでなく、他のデータと統合したり、分析したりすることにより様々な用途で利用されます。このようなデータを保存し蓄積する上でストレージは欠かせません。ストレージはコンピュータ登場初期から、CPUやメモリと並んでコンピュータの重要なコンポーネントの1つなのです。ストレージがなければ、コンピュータでできることは激減すると言っても過言ではありません。
では、みなさんはこの「ストレージ」をどのぐらい知っているでしょう。「名前は知っている」「聞いたことはある」「知ってはいるけど触ったことがない」といった人も多いのではないでしょうか。また、PCの内蔵ディスクであれば詳しく知っているけれど、ネットワ ーク接続する外部ストレージについては詳しくない人もいるでしょう。
なぜでしょうか。理由はいくつかありますが、私は「どこから勉強して良いのかわからない」「気楽に触れる外部ストレージがない」「操作 ミスしてデータを失うのが怖い」といったコメントをよく耳にします。このような理由から、コンピュータで重要なコンポーネントでありながら、ストレージを得意とするエンジニアが少ないのではないでしょうか。
はじめに
Chapter1 ストレージとは
1.1 ストレージの歴史
1.2 ストレージの種類
1.3 ストレージのタイプ
1.4 ストレージに使われるメディア
1.5 接続インターフェース
1.6 サーバ-ストレージ間の通信で使われるプロトコル
Chapter2 ストレージのアーキテクチャ
2.1 ブロックストレージのアーキテクチャ
2.2 ファイルストレージ
2.3 オブジェクトストレージ
Chapter3 ベアメタルサーバ/VMでの使い方
3.1 ベアメタルサーバからの利用方法
3.2 VM からの利用方法
Chapter4 コンテナ/Kubernetesでの使い方
4.1 コンテナと Kubernetes
4.2 コンテナストレージインターフェース(CSI)
4.3 Kubernetes でのストレージモデル
4.4 Pod へのボリューム割り当て 099
4.5 CSI による Kubernetes のストレージ機能
Chapter5 ストレージ管理と設計
5.1 ストレージの選び方
5.2 ストレージ集約とマルチテナント設計
5.3 障害に強い構成の設計
5.4 バックアップ
5.5 監視設計
5.6 暗号化の設計
5.7 ミッションクリティカルなシステム向けの設計
Chapter6 Cloud Nativeとストレージ
6.1 Cloud Nativeとは
6.2 サービスレベルの捉え方の変化
6.3 ステートフルアプリケーションへの広がり
6.4 Cloud Ready StorageとCloud Native Storage
6.5 Cloud Native Storage の代表的なアーキテクチャ
おわりに
正誤情報
p.24 12行目
SCSI-FCP(Fiber Channel Protcol for SCSI)
↓
SCSI-FCP(Fibre Channel Protcol for SCSI)
p.33 13行目
倫理(ボリューム)-物理(ドライブ)
↓
論理(ボリューム)-物理(ドライブ)
p.49 ツメ
Chapter1 ストレージとは
↓
Chapter2 ストレージのアーキテクチャ
p.125 1行目
アプラインスストレージ
↓
アプライアンスストレージ
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