後継者の問題をかかえる会社、およそ180万社……。
そんな会社の“ビジネスの素”と“みんなの居場所”を、次の世代にパスしていこう。
・血縁者でなくとも、やる気のあるものが、後継者になることができる
・会社に新しいミッションを宿し、地域に根ざした小商いを実践できる
・借金は継承せずに有力事業だけを引き継ぐことができる
誰もが後継者になる時代、到来。「リノベーション起業」が、日本を救う!
はじめに
STEP0 「0から起業」よりも「リノベーション起業」
・誰もが後継者になる時代
・古い会社を今に活かす
コラム 今の会社に必要なのは、延命ではなくバージョンアップ
・いいとこ取りで、起業できる
・リノベーション起業のメリット
・リノベーション起業は小商いの実践
・会社を変える一番の方法は、人を変えること
・現経営者よりも部外者に変革のポテンシャルがある
STEP0のおわりに 成功者とは、世の中の幸せの総量を増やした人
STEP1 引き継ぎたい会社を見つける
ストーリー(1) 私に会社を継がせてください
引き継ぐ会社の探し方
・候補になる会社の情報はどこにある?
M&A仲介会社の利用は、リノベーション起業には不向き/
登記簿や調査会社を使って調べる/紹介やクチコミから情報を仕入れる/直談判する
・ひとまず予約だけでもOK
・リノベーション起業候補の会社はいくらでもある
・静かに消えていく「借金がない会社」を救え
引き継ぐ会社の見極め方
・チェックポイント
場所/構造/見た目/感覚
コラム 失敗した後継者たちの屍を越えていけ!
・決算書の見方
・貸借対照表(バランスシート)
・損益計算書
STEP1のおわりに 走りながら学ぶ
STEP2 アドバイザーを探す
ストーリー(2) コンサルタントに出会う
アドバイザー探しの注意点
・資格だけで判断しない
・ミスマッチを防ぐために、相手のスタンスを知る
リノベーション起業のデザイナーを探す
・デザイナーと施工業者の違い
・リノベーション起業専門のデザイナーなんていない!?
・デザイナーに求められる資質
・パートナーとして言いたいことを言える関係を作る
リノベーション起業の施工業者を探す
・専門家二人を選ぶなら?
法律分野/財務系の分野/その他の分野
コラム 専門家を使うにはいくらお金が必要なのか?
STEP2のおわりに 専門家はあくまでもツール
STEP3 コンセプトを作る
ストーリー(3) どんなメリットを社会に届けますか?
コンセプトはリノベーション起業の魂!
・コンセプトが切り開く道
・儲けよりもコンセプト
コンセプトを考える
・コンセプトの発想例
あるものを活かす/離したり、まとめたり/外界からモデルを移植/
気づいちゃった/ハイブリット/原点回帰/タブーを突く/天邪鬼/
手の内を明かす/ノスタルジー/再利用
・コンセプトで会社の生き方が決まる
コンセプト作りのヒント
・現状の不都合からコンセプトを導き出す
・マーケティングよりもブランディング
コラム 変態力で勝負する
・たったひとりの顧客を幸せにする
・針鼠の上に着地しているか?
STEP3のおわりに コンセプトのためなら死んでもいい
STEP4 リノベーション起業の設計をする
ストーリー(4) スタート時はお金をうまく回すことが大切
いらないものを捨てる
・何かを実現するために他を捨てる
・ステークホルダー(利害関係者)を整理する
コラム 「残る借金」と「社長の自宅」の問題
・自由を奪う要因(契約・慣習・資産・事業など)を整理する
・捨てる痛みは「何もしないよりマシ」と割り切る
コラム 「それって詐害行為にならないの?」
新会社の設計をする
・事業譲渡と会社分割、どちらを使う?
・持ち物(ヒト、モノ、カネ)をチェックする
・引き継ぎに注意を要するもの
・新会社の名前や本店所在地を決めるポイント
値段設定と資金調達
・分社にまつわるバランスシートの動き
・リノベーションする会社の値段のつけ方
・資金調達は工夫して落としどころを探る
事業の未来を描く
・ココが違うよ、経営計画書
・お金とのいい関係を作る
STEP4のおわりに 経営とは何だろう?
STEP5 リノベーション起業、いざ実行!
ストーリー(5) 新しい会社、発足
関係者への対応
・上手に根回し
・旧会社から引き継ぐ社員への対応
・債権者への対応
実務を進める
会社の登記/関係者への報告/口座の開設/経理処理/関係官庁への届出
STEP5のおわりに うまくいく。でも調子に乗らない
STEP6 あらたなスタート
ストーリー(6) あれから二年
・結果を出した先人たち
・誰かの終わりは誰かの始まり
・リノベーション起業の可能性
コラム 小商いとともに
・足元から世界を変える
・地域と人とつながって脱市場
STEP6のおわりに リノベーション起業でみんなの居場所を残せ
おわりに
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