現代世界は地理から学べ
宮路秀作
地理学的視点を身につければ、ニュースの見方が変わる!
- 定価
- 1,870円(本体価格 1,700円)
- 発売日
- 2024年1月19日
- 判型/ページ数
- 四六判/288ページ(オール2c)
- ISBN
- 978-4-8026-1448-1
『経済は地理から学べ!』(ダイヤモンド社)、『現代史は地理から学べ』(SB新書)に続く、著者の「地理から学べ」シリーズ第3弾、『現代世界は地理から学べ』!
今回著者が地理で斬るのは、ズバリ「現代世界」そのもの。現代世界を語るうえで絶対にハズせない「国際情勢」「資源」「投資」「自然災害」「人口」が今回のテーマです。
「なぜ中東戦争は繰り返すのか?」「なぜフランスはいまさら原発推進なのか?」「リチウム争奪戦の舞台となる国は?」など、世界を複雑化している事象に対して、著者が痛快・明快な「地理視点」で答えを出していきます!
ちなみに冒頭の第1章では、地理学的視点でモノを見るための「基礎知識」を解説。全ての高校生が地理を学んでいる今(2022年「地理総合」が必修化)、大人たちが知らないわけにいかない地理の基礎知識もばっちり押さえられます。
<推薦文>
日本人は歴史を紐解くのは好きだが、地図を読んで空間的なつながりを把握しようとしない。それが、現代人に国際感覚の欠如をもたらした。地球上に刻まれた自然と、その上に築かれた人類の活動は何を教えてくれるのか。著者は、防災から投資にいたるまで幅広く、かつ明快に「地球人」たる私たちが知っておくべき「地理」の基本を教えてくれる。――内藤正典氏(同志社大学教授)
第1章 地理学的視点の基礎知識
1-1 距離の概念
1-2 スケールの概念
1-3 普遍性と地域性
1-4 因果関係と相関関係
1-5 領土とは? 領海とは? 領空とは?
1-6 同じ事が続くことこそ、本来は「異常」なこと
1-7 自然環境が人間生活に与える影響
1-8 地理学における「景観」とは?
第2章 地理学的視点 で「国際情勢」を読む
2-1 なぜイギリスはブレグジットを目指したのか?
2-2 なぜオーストラリアはインドネシアを「楯」にするのか?
2-3 「欧米vs中露」のパワーバランスに翻弄される小国とは?
2-4 なぜ中東情勢に平和が訪れないのか?
[年表]時系列で見る中東戦争
第3章 地理学的視点で「資源」を読む
3-1 ベトナムで綿花需要が高まるわけとは?
3-2 日本が東南アジアとの友好関係を築いておくべき理由とは?
3-3 なぜ今、フランスは原発の新規建設を進めるのか?
3-4 21世紀もやっぱり「石油の世紀」?
3-5 リチウム需要が高まる今、世界の産出状況とは?
第4章 地理学的視点で「投資」を読む
4-1 バングラデシュで日系企業がバイクを作る理由とは?
4-2 トヨタ自動車が進める「全固体電池」って何?
4-3 東南アジアに回廊を作りたい中国の思惑とは?
4-4 今や自動車輸出国! タイの自動車製造と輸出動向とは?
第5章 地理学的視点で「自然災害」を読む
5-1 家選びは、命を繋ぐこと! なぜ台地の末端に城郭が建てられたのか?
5-2 「自然災害伝承碑」の分布から読み解く、日本各地の自然災害
5-3 「震度7」誕生のきっかけとなった福井地震とその後の「震度7」
5-4 バングラデシュ独立は、たった一発のサイクロンがきっかけだった!
5-5 メキシコで発生した地震の被害が拡大しやすいわけとは?
5-6 乾燥気候のパキスタンで、なぜ大洪水が発生したのか?
5-7 トルコ・シリア大地震の被害が拡大した理由とは?
第6章 地理学的視点で「人口」を読む
6-1 人口ピラミッドを読む 〜中東の産油国〜
6-2 人口ピラミッドを読む 〜アフリカの後発発展途上国〜
6-3 人口ピラミッドを読む 〜日本〜
6-4 日本より低い⁉ アジアNIEsの合計特殊出生率
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